出産&育児おぼえがき

出産~育児の覚え書きです。2016年2月22日に男児を出産しました

出産 入院3日目~陣痛からのやっとこさ出産~ 

2日目の夜10時ごろ、助産師さんに「どの程度の陣痛がきたら産まれるんですかね」と聞いてみると、「とりあえずベットの上をゴロゴロするくらいの陣痛がこないと産まれない」と助言いただきました。

 

すると、深夜0時を過ぎると、ちょっと普通に息するのきついわ~

となり、なんとなくベットを軽くゴロゴロしだす私。

ベットの傾斜を変えることができるのですが、フラットだとあまりに辛くてナースコールでベットの傾斜をちょっとつけてくれませんか?とお願いすると

 

「分娩室、行く?」の神の一言が!!

 

っていうか、たしかに他のママさん方が赤ちゃんお世話してるのに、私がフーフー言ってたら迷惑なんだ!ということに気づきお言葉に甘えて分娩室に移動しました。

その時点では、まあ確かに痛いけど我慢できなくはない。

心のどこかで、こんなんで産まれるはずがない・・とひそかに思っていました。

陣痛はそれでも5分~7分間隔で来ていて、痛みの波が来るたびに「ふぉ~・・いてぇ」という感じ。

だけど時間は深夜なので、助産師さんもさすがにすぐには産まれないから、少しでも寝ていたほうがいい。と言う。

人間器用なもんで、痛いけどそれが続けばちょっとは寝ることが出来るんですよね。

時々夜寝れなくなって、朝がくるのが遅いな~と思うことがありますが、このときばかりは朝がこい!ってより、早くちゃんと陣痛こい!こっちは逃げないからよ!と思いました。

 

朝になり、助産師さんより9時過ぎに先生が来るのでそのタイミングで促進剤を打つことになると思う。

と、これまた私の腕に刺しっぱなしの点滴針が大活躍の予感!笑

9時になっても変わらず、とりあえず我慢はできるけど痛い!ってのが続いていました。

聞くところによると、海藻を入れた場合かなりの確率で陣痛がくるが、これが本陣痛とは限らないとのこと。

これで子宮口を開き、促進剤を打ち、促進剤で陣痛がのってから(促進剤も効かない人がいる(!?))とのことでした。

 

もう、こちらとしては、っていってもこれって陣痛でしょ!これで前駆陣痛とか言ったらいつ産まれるんじゃ!と気が遠くなりそうで

しかも助産師さんは「今日!がんばって産みましょうね!」とか言ってる訳で、今日って何!?

またここから12時間とか我慢しなきゃいけないの!?

と内心放心状態。

でも、こちらも一応大人なので(というか、産婦人科にいるすべての人が出産済みママなので私だけ泣き言言えるような雰囲気じゃなかった)「あ、そうですか!がんばります~ふふふ」みたいな感じで9時を迎えました。

 

先生が来て、内診。

緊張の海藻を取ると、なんと子宮口4センチ!!

ちょっと前にトイレにいった時に膣に入っていたガーゼだけが取れたのですが、海藻なんて全然取れる気配がなかったので「マジか!神様!」と思いました。

※海藻は子宮口3センチくらいになると自然に取れと言われていたので、みんな期待をしていなかった。

先生は「これバルーンの必要ないね」と言い、私は子宮口開いてなければバルーンだったんですか!と言葉にならない衝撃を感じました。

申し訳ないけど先生よ。こっちは何も分からないから先行きを事前に教えてくれ。

・・・まあ事前知識もないまま出産に臨んだ私も私なんですけどね~。

 

そこからはガンガン促進剤を点滴で入れてきます。

私はお腹の出がさほどなかったのと、その時点でお腹の子供が2700グラムくらいと少し小さかったので常に仰向の状態で迎えくる陣痛に太刀打ちしました。

 

総合病院ということもあり、助産師学校の生徒さんがフォローに入ってくださったのですが、その方が40代くらいのお子さん3人いらっしゃるベテランママだったのでこれまた安心。

職場に顔だけ出してすぐに来てくれた夫も合流し、朝11時には本格的な陣痛を助産師さん。生徒さん。夫の3人がフォローしてくれながら対応。

陣痛は腹というよりも腰が痛くて!夫には「下です、もう少し外側!」と逐一ウルサイババアみたいな指示を出しとにかく指圧してもらいました。(ずっと死角にいたのと、私が痛みのあまりずっと目をつむっていたので敬語じゃないといつか他の人に暴言吐くんじゃないかと思って怖くてこんな口調でした)

 

正午を過ぎるころには陣痛が乗ってきたものの、どうしても子宮口が8、9センチから開かない。

先生が指でグリグリ開いてくれるのに、なかなかあと1センチが開かない!

そして、お腹の子も母子ともに健康だけが取り柄だったのが時たま心音が弱くなることがある。

午後1時を過ぎるころには、このままだと帝王切開かも・・

と不穏な空気が流れ始めました。

赤ちゃんが、うまく下に降りてこれず顔の向きがお尻側を向けず、私は仰向きの姿勢から横向き、四つん這いとくるくると姿勢を変えて様子見。(四つん這いの姿勢が辛かった)

子宮口のあと1センチと、赤ちゃんのルートの補正。

あとちょっとなのに、ゴールが見えない!!

 

私も、陣痛は辛いけど、お腹と腰だけの痛みが続く陣痛はなんとなく赤ちゃんがちゃんと降りてきていないのを感じました。

いわゆる、お尻の穴をテニスボールなどで刺激したほうがいい。というのが感じることができなかった。

でも、ここまできて帝王切開だったら私の今までの辛さは何だったの!?と。

2日間も余計に入院していてこれで帝王切開だったら、家にはいつになったら帰ることができるの!?と、とにかく帝王切開だけはここまできたら嫌だ!と思いました。

 

午後1時過ぎ、今までみてくれていた先生のほかに、ベテランの先生が来てくれて(その日は私の分娩だけで、私の周りには入れ替わり立ち代わり色んな方が来てくれてた)

容赦ない内診。

指の突っ込み方が、お・・今までと全然違うんですけどー!ってくらい容赦なくグリグリして子宮口開かせて(この時点で計5人に内診グリグリされてたベテランの私もこれにはびっくり)、それでもって

「もう、いきんでいいよ。次の陣痛でいきんでみて、はい!」

と指を突っ込んだままヨイショ!!と天井の方にぐ~~!と持ち上げました。

 

ぎゃーー!なんか今、血がすごい噴き出しているのを感じる!!(血か羊水)

 

もう、痛いっていうか、衝撃っていうか、いきんでいいの?ここまだベッドですけど?

と頭は混乱状態で、でも陣痛がきているときに子宮口を刺激するといいらしく容赦ない攻撃は続きます。

でも、いきんでいいんだ!了解!とそこからはとにかく陣痛がきたらいきんで。

いきむのも、初めは全然分からなくて。でもポイントは

①目を見開いて、赤ちゃんが出てくるところをガン見する

②お尻に力を入れて、う●こをする感じ

③お尻の穴を天井に持ち上げる感じ、腹筋を使う

そして、陣痛が去ったあとは力を抜いて腹の中に空気を入れ込む!

いきむのはなんとかなるものの、意外とあとの脱力ができない!

助産師さんに「力抜いて~深呼吸!はい、顔の力も抜いてね~」と言われるまで眉間にずっと皺が寄っていたのも気づきませんでした。

 

そこから1時間かからないくらいで「よし、分娩室に移動しよう」と促され、自分でトイレにも行けない私は尿道に管をいれてもらい自動で尿を取ってもらいました。

(トイレ行く?と言われたとき、無理です!と即答した。←イエスとノーはとてもはっきり意思表示していた)

至れり尽くせり~!

それまでの私は、そんなに陣痛辛くないしほんともう産まれるの?って感じだったのですが、ほんとの痛みはこの後来ました。

やっと出てきくれるか?って感じの我が子でしたが、意外と何度いきんでも出てきてくれない。

頭が・・・出ない!私安産型ですよねってくらい下半身がやたらしっかりしてるのですが、ぜ~んぜん出てこない。

超熱い!裂けるーーー!!と思いながら、超いきみました。

「先生、切ります?裂けちゃうかも」とベテラン助産師さんの言葉が聞こえ、「切って!切っていいですぅ~!」と情けない声を出して無事チョキン。(噂通り切るのは痛くなかった。ってかその前に無事裂けてたっぽい。裂けるのは痛かった)

午後2時53分、無事出産しました。

体重は少し予測より軽くて2570グラム。

平均よりも少し小さくて、そして頭がちょっと大きい元気な男の子でした。

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 おんぎゃ~